カナダっていいとこ?

カナダ在住40年余の私に初孫が与えられたのを契機にこのブログを始めました。カナダのことや私の生活のことなどシェアさせていただければ幸いです。

マリフアナ合法化が迫るカナダ

10月17日付でカナダではマリフアナが合法化される。ジャスティン・トルドー首相率いる連邦政府自由党)が決めたことだが、実際の運用は各州政府の判断に任されているので、一概にマリフアナ合法化といっても、各州によってさまざまな違いが出てくるし、細則を確定するまでには幾多の試行錯誤が生まれることが容易に想像できる。

トロントが州都であるここオンタリオ州では、州政府内で早くも混乱が生まれているようだ。二日前に州政府内で「現在、たばこの喫煙が許されているところではどこでもマリフアナの使用も許されることになる」という見解が出されたが、今日になってフォード州首相(進歩保守党)が「子供たちの安全を第一に考えるべきで、遊園地や公園の近くではマリフアナ使用は禁止する」と発言した。この記者会見の後、メディアが州首相発言の真意を質したところ、州首相府では「フォード首相の発言は公園、遊園地の両方ではなく、遊園地の近くではマリフアナ使用を禁止するという意味だ」と説明したそうだ。

今後、オンタリオ州でもマリフアナ合法化については実際の管理・運用面でさまざまな論議が沸き起こることは目に見えている。合法化が実施されていない今でも、実際にはかなり大っぴらに人々が使っていることは誰でも知っている。私が住んでいるコンドミニアムの中でも廊下にあの独特の匂いが立ち込めていることだってある。街を歩いていて物影から匂ってくることもよくある。私がいちばん恐れるのは、マリフアナでハイになったドライバーが増加してくるのではないかということだ。

今年の6月に私たちは交通事故の被害者になった。信号のある交差点でこちらは青信号に従って直進したところ、右方向から赤信号を無視して突っ込んできたSUVが激突、こちらの車は大破(全損)、私たちは救急車で病院に搬送された。幸い軽傷で済んだ。後で聞いた話だがSUV のドライバーは若い男で事故を起こした直後、非常にヒステリックな状態だったという。その男が何かの影響でハイになっていたのかどうかは全く分からないが、マリフアナが解禁になったらあの手のドライバーが増えてくるのではないかという不安は多くの人が持っているようである。

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