母の遺志が叶いNHLのスーパースターに会えた少年の話
世界トップレベルのプロアイスホッケーリーグ、ナショナルホッケーリーグ(NHL)のモントリオール・カナディアンズといえば、栄光の歴史に彩られた超名門チーム。そのスーパースター・ゴールキーパーが11歳の少年の夢をかなえたエピソードが3月1日、カナダのメディアで大きく報じられた。
オンタリオ州ブラントフォード市のアンダーソン・ホワイトヘッド君は、モントリオール・カナディアンズのゴールキーパー、ケーリー・プライスの大ファンで憧れの的だった。その熱狂ぶりを知った母親のローラさんが「あなたがプライスさんに会えるためなら母さんはどんなことでもしてあげる」と息子に伝えた。実はローラさんはガンにかかっていて治る見込みはないことが分かっていた。それは昨年のことで実際にローラさんがどのような努力をしたのかは報道されていないが、昨年11月にローラさんは亡くなった。
そして、今年の2月の下旬になって突然、ローラさんがアンダーソン君に約束していたことが実現した。カナディアンズが練習に使っているアイスリンクに招かれたアンダーソン君にアイドルのゴールキーパー、プライスさんが近寄って来て話しかけ、ゴールキーパーのマスクをとって大きなハグをしてくれた。その瞬間、アンダーソン君の目から涙があふれたという。プライスさんは彼のスティック2本とミニスティック、パックなどにサインをしてアンダーソン君にプレゼントした。
近くにいて一部始終をビデオ撮りしたアンダーソン君の叔母、タミーさんは「プライスさんがアンダーソンに示してくれた厚意は、彼にとって一生の宝物になるでしょう。プライスさんはほんとうに素晴らしい人です」と語った。このビデオはSNSで流され瞬く間に600万ヒットを越えたそうだ。