カナダっていいとこ?

カナダ在住40年余の私に初孫が与えられたのを契機にこのブログを始めました。カナダのことや私の生活のことなどシェアさせていただければ幸いです。

2018年にカナダ国内で盗まれたレアな物

世界中のほかのどの国とも同じように、カナダにも盗みを働く人間がいる。数日前に2018年度にカナダ全国で警察署に届けられた盗難被害にあった品目のうち、際立って異彩を放つものがメディアで伝えられた。そこには14の項目があったが、ここでは中でも特に変わっていたものに絞って紹介したい。

5月下旬にオンタリオ州エルムイエールの私営動物園からテナガザル、キツネザル、カメ(3匹を合計すると約2万ドルの値打ち)が盗まれた。動物園では犯人逮捕につながる情報提供者に1万ドルの謝礼を払うと報道したため、SNSなどでニュースが拡散、まもなく2人の若者が逮捕された。キツネザルは6月初めにケベック州で見つかり、テナガザルも10月に同じケベック州で発見された。カメだけはまだ消息が分かっていない。

1月20日にBC州デルタで2600ケースのビール(缶か瓶かは不明、価値は15万5000ドル)が入っていた大型トラックに接続されるトレーラーが盗まれた。トレーラーは翌日発見されたが、中身は全部なくなっていた。もしもこれらのビールが一人の犯人によって盗まれたとしたら、そして、もしその犯人が週に最大15本まで飲むとしたら、犯人は2097年まではビールを買わずに済むだろうとされている。

7月末にアルバータ州レッドディアーで駐車していたヴァンが盗まれた。盗んだ者はまさかそのヴァンには死体が載せられていたとは知らなかったようだ。死体は検視に付されるため検視官のところに搬送されるところだった。ヴァンはその日遅くに住宅街の一角で発見された。中の死体はもちろんそのままだった。

1月にオンタリオ州エリンで1万5000ドル相当の希少種のゴールデンイーグルが盗まれた。持ち主によると、この大型の鷲は非常に気性が荒く、特に見知らぬ人にはアタックしたりして、まるでフレンドリーではないという話。盗んだ犯人はこの大鷲とどう取り組んでいるのやら。いまだに大鷲は消息不明だという。

2月にトロントのホッケー・ホール・オブ・フェーム(NHLホッケー殿堂)で元NHLスタープレーヤーの日系カナダ人、ポール・カリヤが世界ジュニアホッケー選手権、世界ホッケー選手権に出場して獲得した優勝記念リングの両方が陳列室から盗まれた。この事件はNHLホッケー殿堂が現在のトロントダウンタウンにオープンして以来、25年間で初めてのことだった。それから数か月後、アルバータ州で1988年にエドモントン・オイラーズがNHL最強のチームとなったときにノーマン・ラコム選手が獲得したスタンレーカップ記念リングが、自分の車の中から盗まれた。このリングは数日後、犯人の友人と称する人物からラコムさんに戻された。