ニュース: オートバイ運転でヘルメット着用を免除
カナダのオンタリオ州では、オートバイ(モーターサイクル)を運転する者はヘルメットを着用しなければならないと道路交通法で定められている。これに対して、頭にターバンを巻くシーク教徒のライダーたちは、宗教的な信条からターバンを脱ぐ訳にはいかないので、同法の適用外としてヘルメットなしで運転することを認めてほしいと以前から主張していた。
これに対してオンタリオ州政府(進歩保守党)は、道路交通法を一部改正して、シーク教徒はヘルメットなしでオートバイを運転することを認める方針であることが明らかになった。州政府は、「ライダーの安全を守るのが第一であるべきだが、同時に市民の権利と信教表現の自由も尊重されなければならない」とコメントしている。
カナダでは、すでにアルバータ、マニトバ、BC(ブリティッシュコロンビア)の3州でシーク教徒がヘルメットを着用せずにオートバイを運転することを認めているそうだ。英国では、1976年に同様の法改正を実施しているとのこと。
信教表現の自由、市民の権利を尊重する姿勢は大いに評価したいが、実際にオートバイ事故に遭遇した場合、布では頭部を損傷から守ることはできないと思ってしまう。