カナダっていいとこ?

カナダ在住40年余の私に初孫が与えられたのを契機にこのブログを始めました。カナダのことや私の生活のことなどシェアさせていただければ幸いです。

カナダニュース: 10月17日、マリフアナ合法化実施

10月17日、カナダは世界で2番目、そしてマリフアナ合法化を実現する国として世界最大の国となる。世界で最初に国としてマリフアナの合法化を実施したのはウルグアイで昨年のことだそうだ。かつてトマトやピーマンなどの広大なグリーンハウスが両側に果てしなく続く道路を走りながら、「ここでマリフアナを栽培したらいったいどのくらい生産できるんだろう」と冗談を言い合っていた若者たちが、本当に合法的にトマトやピーマンの代わりにマリフアナを栽培することが可能になるというのだ。

ほとんど100年近く違法行為と定められ、すべてアンダーグラウンドの闇の世界で扱われてきた栽培、製造、販売などの行為が公然とビジネスとして認められ、正当な税金を州政府、連邦政府に納めて堂々とまかり通ることができるのである。

今のところ、人口約3700万のカナダ全国で、少なくとも109のマリフアナ及びマリフアナ加工品などを専門に販売する店がオープンする予定だという。これらの店では他州からの注文を受けることもでき、オンラインショッピングも扱う。ただ、カナダで最大の州であるここオンタリオ州では、州選挙で前自由党政権を破って登場した進歩保守党政権が、「前政権が実施しようとしていた州政府直営店のみの販売という案をキャンセルし、私営業に範囲を拡大する」と決めたため、実際に店からマリフアナを購入できるのは来年4月になったそうだ。ただし、他州の店からメールオーダーなどで購入することはできるとしている。

専門家筋では「カナダが合法化に踏み切ったことで、世界中で同様の方向に向かう引き金になる可能性がある」と見ている向きもあるようだ。ジャスティン・トルドー首相(自由党)が打ち出したマリフアナ合法化、果たしてどのような社会的、道徳的、倫理的な変化をカナダ社会にもたらしていくのだろうか。

とにかく、マリフアナでハイになったドライバーが町中を走り回るという事態だけは、何としても食い止めてほしいと思う。