カナダっていいとこ?

カナダ在住40年余の私に初孫が与えられたのを契機にこのブログを始めました。カナダのことや私の生活のことなどシェアさせていただければ幸いです。

火事で7人の子供全員を失ったシリア難民夫婦に同情の嵐

2月19日、カナダ東部ノバスコシア州ハリファックス市郊外で起きた火災で、シリアから難民としてカナダにやってきた一家の7人の子供たちが焼死し、父親は大やけどを負って入院、母親一人だけがかろうじて助かったというニュースが地元の市民だけでなく、カナダの国中の多くの人々の心を揺さぶっている。

1年半前に戦乱の続くシリアから逃れてカナダに難民として入国したエブラハイム・バーホさんとカウサー・バーホさんの間に、生後3週間半ほどの赤ちゃんから12歳までの全部で7人の子供たちがいたが、19日に起きた家の火事は火勢が強く幼い子供たちは逃げ出すひまもなかった。父親のエブラハイムさんも全身にやけどを負いまだ入院中だが生命の危険はないとされている。

23日に7人の子供たちのイスラム教の葬儀が行われたが、会場にはイスラム教徒の人たちだけでなく、クリスチャンや無宗教の人なども含めて2000人以上の市民などが集い、残された母親のカウサーさんを慰め、サポートする強い気持ちを表したという。葬儀に参列したナタリー・ホーンさんはバーホさん一家のスポンサーとなって彼らをシリアから迎え入れたコミュニティーグループのメンバーだが、「一家にとっては人生で最も暗い時を迎えたが、こうして見も知らぬ大勢の人々が彼らを慰め、助けようと集まっている。人間の善意のすばらしさに触れることができたのは大きな救いだと思う」と語った。

バーホさん夫婦をサポートしたいという心はカナダ全国の人々にも波及、オンライン基金が設定され、23日までにすでに58万5000ドルものお金が集まっているそうだ。